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「『ONE PIECE ONLY』展」は 、る展acl 試合1000話と100巻のメイキングを中心に、明日「ONE PIECE」が1枚の紙から数100万部の本となって読者の手元に届くまでを追う展覧会。話の単行本100巻と連載1000話記念の際にアーカイブした色校正や印刷刷版を展示するほか、原稿週刊少年ジャンプ(集英社)と単行本の製作現場を8Kハイスピードカメラで撮影した映像インスタレーションも展開される。裏側
トークイベントには 、同展のキュレーションを担当した「集英社マンガアートヘリテージ」のプロデューサー・岡本正史氏、見たPLAY! MUSEUMを運営するPLAY!のプロデューサー・草刈大介氏が登場。ことがないONEPIECEのからネーム&もイベントレポートまずは草刈氏が「ONE PIECE」の展示を行うことになった経緯について説明し 、に迫「(『ONE PIECE』の展示を)PLAY!でやると決まったのが2年前 。る展ブライトン試合岡本さんが『集英社マンガアートヘリテージ』について説明してくれて 、マンガの過去と現在 、未来をつなぐようなプロジェクトをやってると 。これはすごいことをやってるなと思った 。その中に『ONE PIECE』のアーカイブというのがあって、これをPLAY!でやりたいと相談しました」と振り返る。
「誰も見たことがない」が同展のキーワードだと語る岡本氏は、「最初は集英社の関係者にも『なんの展示なのかわからない』と言われ 、戸惑う人多数の展示になってます(笑)」と述べ、「僕も説明しようとは思ってるんですけど説明できなくて、設営が終わって全容が見え始めたのが3日前ぐらいなんですけど、そこで初めて『こういうことになるんだ』と掴めた感じです」と語る 。また同展で展開される“アーカイブ”は、原画やネームといったマンガ家の仕事や、編集部の仕事について扱うのがメインではなく 、製版や印刷を含めたアーカイブであると述べ、「日本、つまり世界で一番印刷されている『ONE PIECE』のカバーが7色で印刷されているのを知ってる人はあまりいないんじゃないかと思います。そういうことを含めてアーカイブするプロジェクトでした」と 、同展が「誰も見たことがない」展示であることの理由を明かした。
展示内容を見た草刈氏は「やっぱり『ONE PIECE』っていうマンガはとんでもないマンガなんだ 。とんでもない作品なんだっていうことにただただ敬服する」とコメント 。「ストーリーとかキャラクターとか『ONE PIECE』の作品自体の説明はないんですよ。ここにあるのは尾田栄一郎先生が作り 、プロフェッショナルが受け取った 、27年間に作られたマンガのすべて」と語り、新しい体験ができると太鼓判を押した。
冒頭のトークが終わると、岡本氏と草刈氏は会場内を回って各展示について解説する。大きな見どころの1つは、会場内の壁面を使ったマンガ全話の展示。「ONE PIECE」の1巻から109巻までに掲載された全1100話分のページを 、高さ3.6m、全長140mにおよぶ壁面に展開しており、“ひとつなぎの「大絵巻」”がお目見えする 。「とんでもない量をひとつながりの壁にしてもらってる 。8人がかりで1カ月ぐらいかかったんですけど」と苦笑しながら語る岡本氏は 、「1997年以降に生まれた人は 、自分が生まれた年の『ONE PIECE』が必ずあるいうことになりますので、思い出と一緒に壁を見てもらえたら」とこの展示ならではの鑑賞方法をアピールする 。
また壁面の展示とともに楽しめるのが 、見どころの2つ目となる19個の「宝箱」。「宝箱」の中には、「ONE PIECE」の1000話と100巻のメイキングが展示されており 、1つの紙からマンガができて単行本になっていく 、その制作の過程とメイキングを目にすることができる 。岡本氏が「たどっていくと始まりに到達するという趣向です」と語る通り 、展示は単行本の状態から始まり、断裁される前の見本誌、単行本の刷版 、カバーの7色分の刷版と 、製本前の貴重な資料がお目見えする 。岡本氏は「何を目指しているかというと 、作品そのものを世の中に残すのと併せて 、印刷技術や製本技術を次世代につなぐことを目指してます」と展示の意図を明かし、「マンガはもともと活版印刷で作られてきたんですけど、プリントができる活版平台印刷機って世界でも希少になっている。だから印刷機と印刷する職人さんをつなげていきたい」と思いを語った 。
壁面を埋める膨大な量のマンガに囲まれながらさらに奥に進むと 、現在は使われていない版下フィルムや樹脂版、カバーの色構成や原稿を印刷した校正紙などが「宝箱」に登場する。そして特に大きな「宝箱」としてお目見えしたのが、「ONE PIECE」1000話の尾田による原画とネームだ。岡本氏は「日本のマンガは分業制ではなく、マンガ家さんがほぼ1人で物語を作り、コマ割りをしている。尾田先生に至っては動くものは全部自分でペン入れするとおっしゃってる 。それが109巻分続いているというとんでもない仕事」と、1000話の展示への思いを述べる 。さらに会場には尾田の仕事場の写真とともに 、まだ何も描かれていないネーム用紙が展示されており、草刈氏は「1枚の紙に1人の人間が生み出していくことの尊さ、大変なことなんだなというのを多く語ってると思います」と、その展示への思いを噛み締めた 。
そして展示の締めくくりとも言えるのが 、週刊少年ジャンプの制作風景と、ジャンプコミックスの制作風景を捉えた映像インスタレーション 。展覧会の開催が決まってから撮り下ろしたもので 、共同印刷と中央精版印刷の協力により、普段は立ち入る機会のない裏側まで捉えられている 。岡本氏は「それぞれ12分、14分ぐらいありますが 、たぶん入っていただくとあまり長さを感じないものになってるんじゃないかな」と自信を覗かせる 。また草刈氏も「自分たちの手元で身近にあって楽しんでるものができあがっていくさまを目撃するのはすごく面白い。そういう意味でも価値のある映像だと思いますし 、語り継いでいけるのは特別なことだなと思います」と語った。